Gururiの日記

かつてはてなダイアリーで付けていたGururiの日記

傲慢極まるPTA本部の規約改正案とそれについての主張

本日長男が持って来たPTA便りがこちら(クリックで拡大します)。開いた口がふさがらないというのはこういうときに使うのだろう。ちなみに仙台市立仙台青陵中等教育学校のPTAです。

文字に起こしたものを以下に記す。まずは現行の規約の「第4章 会員」の第6条。

第4章 第6条
本会の会員は、本校生徒の父母または父母に代わる保護者(以下『P会員』という)、教職員(以下『T会員』という)で、この会の主旨に賛同するものとする。

現行の規約

そして今回本部が提案してきた改正案。設立当初の文言に後退するものだ。

本会の会員は、本校生徒の父母または父母に代わる保護者(以下『P会員』という)、教職員(以下『T会員』という)とする。

改正案

そして、これに対する本部の主張。

論点は、「この会の主旨に賛同するもの」という文章を入れるかどうかというところです。設立当初の規約にはこの文章は入っていませんでした。昨年度、様々なご意見から、改定したばかりです。今回、再提案したのは、生徒育成後援会会則の見直しをする過程上、この文章の持つ意味を、再確認したところにあります。理論上は、様々な意見があると考えられますが、実質上、PTA活動は、すべての生徒に対して行われており、これから先も特定の生徒を対象外とするのは困難です。また、子供の教育という観点から、この会の主旨に賛同しないということは考えにくいことです。以上のような理由から、会員は、青陵中等教育学校生徒の父母又はそれに代わる保護者と教職員とすることを提案します。

本部の主張

0点である。昨日も書いたが、再度書く。0点である。*1
そもそもなぜ「この会の主旨に賛同するもの」という文言が入ったのかというのを理解していない。昨年度の総会で、入退会が自由であることを規約に入れるよう要望したのだが、それが通りそうに無かったために入れてもらったと言うか入れさせたものだ。主旨に賛同できなければ会員の資格はなく、すなわち会員にはなれないという理屈である。すなわち「会員になりたくなければ主旨に賛同しなければいい」という規約が現行のものである。多少弱いが、「会員にならない自由」が存在するのが今の規約である。誰も気付いちゃいないかも知れないが、それでもいいのである。任意に会員であるか否かを選べるということが重要なのだ。

今回、再提案したのは、生徒育成後援会会則の見直しをする過程上、この文章の持つ意味を、再確認したところにあります。

生徒育成後援会会則とPTAが何の関係があるのか。別組織として立ち上げるという話であったはずで、であれば後援会の会則がどう変わろうと、PTAとは無関係に話を進めれば良いだけの話だ。そもそもPTAのお便りでお知らせするものではないし、後援会の会則が変わることがPTAの会則を変更しなければならない理由には全くならない。
生徒育成後援会とPTAとは別組織であるという根拠というか経緯だが、今年度の総会で生徒育成後援会の設立が提案されたとき、「PTAの一事業として行うのであればPTA総会で話し合う議題であるが、別に組織を立ち上げる話であればPTA総会の議題では無い」と指摘した。この時PTA本部役員とは別に、組織の立ち上げを名乗り出た人がいたため、そちらにバトンが移ったはずなのである。しかしながら昨年後援会が結成されたというお便りで、生徒育成後援会の会長=PTA代表*2となっていた時点でツッコミを入れておくべきだった。そもそも、別組織になどなっていなかったし、する気も無かったとしか考えられない。これは会員に対する重大な背信行為と言っていいだろう。

理論上は、様々な意見があると考えられますが、

法律上、強制参加させられてしまう任意団体というのは存在し得ない。強制参加が許されるのは、法律で決まっているとかそういう時だけだ。PTAは当然それに該当しない。これは、法律上の問題。本部の主張こそ「ああ、そういう主張もあり得るよね。でもそれは法律上許されないんだよ」と諭されて引っ込めざるを得ない、低レベルな理屈の上にしか存在し得ないものである。

実質上、PTA活動は、すべての生徒に対して行われており、これから先も特定の生徒を対象外とするのは困難

保護者が非会員である生徒を活動の対象外とするのが困難ならば、

  • その活動自体をやめてしまう
  • 対象外にするのをやめてしまう

のどちらかを選べばいいだけのことである!簡単だね!ちなみに規約の「第2章 目的及び活動」には単に「生徒」としか書かれておらず、「保護者が会員である生徒」「保護者が会員でない生徒」の区別はどこにも書かれていない。であれば、活動の対象である生徒とは常に全ての生徒であると考えるのが自然である。そもそも、子供の教育という観点から、このような差別的な事をして良いと本気で思っているのだろうか?

子供の教育という観点から、この会の主旨に賛同しないということは考えにくいことです。

傲慢である。「自分たちの主旨に賛同しない者は存在しない」などと考えることのどこが傲慢でないと言うのか。その過剰なまでの自信はどこから来ているのか是非教えて欲しい。ちなみに私は賛同しないので、考えにくい=存在しないと決めつけるのは完全な勘違いである。
さーて、どっから攻めるかなあ。総会でやるということなら、プロキシーファイトに持ち込んだほうが良いのだろうか?

*1:大事なことなので2回書きました。

*2:中等教育学校なので、前期課程と後期課程にそれぞれ対外的な「会長」がいる。後期課程の会長=代表、前期課程の会長=副代表である。